IBARAKI EXPORTS

INTERVIEW

全国農業協同組合連合会 -現地の消費ニーズを捉えて輸出拡大をめざす!-

-目次-


輸出展開している国は?

鴨川県本部長(右)と輸出推進室深谷さん(左)

 カナダ、アメリカ、ベトナム、タイ、香港、フランス、UAE、シンガポール、イギリスです。令和元年度の4月~1月の取扱数量は約740トン。ベトナムに「梨」を約65トン、カナダへ「かんしょ」を約16トン、直近だと東南アジア、ヨーロッパへの「精米」や加工農産物の輸出も始まりました。今後も多様な販売に取り組むことで輸出量を拡大したいと考えています。

輸出を目指したきっかけ

 きっかけは大きく3つあり、一つ目が「販路拡大」、二つ目が「国内事情の変化」、三つ目が「計画生産体制の整備」です。
 まず「販路拡大」「国内事情の変化」につきましては、海外には、巨大な市場が広がっています。商品、物流、情報のインフラが整備され、世界との距離が近づく中、海外に販路を拡大できれば、大きなチャンスを掴むことができます。
 また、日本では人口減少が進み、国内市場が縮小しつつあります。可処分所得は減少し、安価な輸入品等と低価格競争が繰り広げられる厳しい状況にあり、海外への進出は不可欠となっています。
 さらに、「計画生産体制の整備」につきましては、産地の生産・出荷体制の見直しが必要になってきます。過去から現在にかけて、JAグループの販売事業は市場・卸売を経由し、主にスーパーなどに出荷して一般消費者へ販売する家庭用消費に重点を置いていました。しかし時代の変化とともに業務・加工食品(外食や中食)の消費が家庭消費を上回るようになり、産地として、業務・加工原料の納入体制を整えることが喫緊の課題となっています。厳密な品質管理のもと、定量・低価格で出荷・販売するための体制づくりが求められています。このシステムは海外販売へも通じるものがあります。特に生鮮食品はたいへん重要です。
 家庭用の小売は気候等の影響で価格変動も大きく、収入の不安定につながります。業務用にシフトすることは産地の方たちにとっても所得が安定し、経営するメリットがある一方で課題もあります。その課題をひとつひとつ解決して生産者の手取りの安定につなげたいと思っています。
 他方、産地としては海外に目を向けることで、産地の生産部会の活動も活性化されました。産地を活性化し、元気づけるのにも、引き続き輸出の拡大が必要だと考えています。

輸出に向けて行った活動

 これまでも海外の展示会に出展してきたりしましたが、行くだけで終わってしまい、その後に結びつかないことも多かったので、まずは全農内で人材の育成を始めました。ジェトロ茨城に職員が勉強のために駐在し、2年間輸出のノウハウを学んで全農に戻ってきて活躍してもらっています。4年間この駐在を続けていて、現在2人目がジェトロ茨城に駐在しています。また、茨城県本部内にも「輸出推進室」という専門窓口を設置し、体制を強化しました。

輸出に至るまでに苦労した点と解決策

 取引先や輸送業者の選定に苦労しました。信頼できる取引先でないと未払いや値引きされるリスクのほか、現地に届けるまでの輸送や温度管理が行き届かず、青果物の場合は商品がダメになってしまうこともあります。また仲介業者では値入率が高すぎて、販売につながらないこともありました。パートナーとなり得る信頼できる相手を探すことが重要です。
 輸出に関してはすぐに結果を求めない方が良いと思います。2~3年でなく、5年~10年の期間をかけて採算を合わせていけるよう取り組んでいくべきだと思います。

輸出の継続・販路拡大に向けた今後の課題・方針・目標

これから輸出をめざす冷凍の焼き芋

 日本には、まだ世界に出ていない優れた商品がたくさんあり、これからも輸出は伸びると考えています。ただし、国際競争の中で残るため品質を下げずに、あらゆる面からコストを下げられるよう工夫していくことは引き続き課題となっています。鮮度を保持できる輸送方法についても、実証研究を継続して進めていきます。また様々なコスト、リスクを踏まえ、加工食品の輸出にも積極的に取り組んでまいります。
 販路については、県内各業種の方々と連携し、また全農本体の海外事務所を活用して現地の消費ニーズを捉え、ルートを確保しながら、付加価値商品の開発も併せて進め、商品の幅を広げたいと思います。
 例えば、甘藷が売れているので、より消費しやすいよう冷凍焼いもを開発し、甘藷で作った販路に冷凍焼いもを乗せようか、また精米の輸出ルートに加工米飯も加えようか、とも思っています。
 肉類では、常陸牛の輸出は既に行っていますが、部分肉から様々な部位の販売や加工品、いずれは生産体制が整い次第、ローズポーク(豚肉)も輸出したいと考えています。

輸出を目指す県内事業者へのアドバイス

 まずは売り込みたい商品の特性をしっかり見極め、そしてパートナーとなり得る企業をみつけることが大切です。そのうえで、輸出を目指す国について、しっかりと調査することが重要だと思います。
 国によって文化が異なり、売れる商品も違います。現時点でその国にニーズがなければ駄目というわけではありません。食べ方を知らないだけということもありますので、プロモーションをかけて、新たに消費を起こすこともよいと思います。また商品はよくても、手に取りたくなるものでなければ買ってもらえません。実際に現地の方の反応を見ながらパッケージやネーミングを工夫していけると、効率よく輸出まで進むことができます!

全國農業協同組合連合會茨城縣本部(ぜんこくのうぎょうきょうどうくみあいれんごうかいいばらきけんほんぶ)

企業代表
鴨川 隆計
地址
茨城縣東茨城郡茨城町下士師高山1950番地1
電話號碼
029-306-7070
URL
http://www.ib.zennoh.or.jp/

当記事の内容は 2020/11/06 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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